祖父や父を見れば、脱毛しやすいかどうかわかる!?
遺伝するのは脱毛ではなく体質
父親や母親の親戚筋が脱毛の家系である場合、
自分もそうなる可能性があると思ってもいいかもしれません。
遺伝しやすいのは、脱毛の中でも「男性型脱毛」です。
といっても、脱毛そのものが遺伝するわけではありません。
男性型脱毛は、男性ホルモンと5αリラクターゼという酵素、
そして、男性ホルモンを補足するレセプターの3つが関係して起こります。
男性ホルモンの分泌が旺盛で、かつ、レセプターが毛根周辺に
存在し、5αリラクターゼの働きが重なって脱毛を招くわけです。
そういう、脱毛しやすい条件の体質が遺伝するのであって
脱毛の家系であっても条件が変化して薄毛にならない人もたくさんいます。
早めに正しいケアをし、予防すれば脱毛になる危険性はそれだけ小さくなるのです。
女性より男性が脱毛しやすい理由
髪は男性ホルモンの影響を受けやすいので、
女性の場合は、体質遺伝の心配は少ないと言えます。
男性ホルモン、女性ホルモンでいえばヒゲは男性ホルモンの影響下にあり、
「ヒゲの濃い人は髪が薄い」という説もあながち間違いではないのかもしれません。
長時間、帽子をかぶり続けると、脱毛につながる?
帽子をかぶるときは、汗に注意する
帽子と脱毛は、まったく関係がないというわけではありません。
帽子が悪いわけではなく、長時間・長期間かぶって
頭皮が蒸れた状態になるのが問題なんです。
蒸れると雑菌が繁殖し、頭皮が不衛生になり、
毛根に悪影響を与えます。
勿論、帽子をかぶる人は必ず脱毛がひどくなるというわけではないですが、
「髪にとってはマイナス要因になりうる」といえるかもしれません。
特に汗は要注意です。
スポーツをして汗をかき、そのまま放置しておくと、
ますます蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
シャワーなどで汗を流し、汗や脂を落とせるようなシャンプーで
常に頭皮を清潔に保っていきましょう。
紫外線から頭皮を守るため帽子はかぶった方がよい
では、真夏でも帽子をかぶらないほうが髪にいいのかというとそうとも限りません。
紫外線という大敵が髪や頭皮を傷めるからです。
紫外線を長時間浴び続けると、たとえば色物シャツは変色してしまいます。
同様に髪も色素が破壊されろと、赤茶けてきます。
これが原因で脱毛に至ることはないにしても頭皮が直射日光で日焼けして炎症を起こすようだと皮膚にも毛根にもよくはありません。
直射日光の当たりすぎは髪にも体にも悪いんです。
なので、直射日光を避けるために帽子をかぶるのもよいんですが、
汗をかいたあとのアフターケアをしっかりしなければいけません。
白髪を見つけたら抜いたほうがいい?
白髪の人は薄毛にならない?
一般的に人間の髪は一ヵ月で約1.5~1.2センチ伸びると言われています。
白髪が増えてきたからといって、脱毛が促進されるわけではありませんが、
「白髪になる人は薄毛にならない」というのもまったく根拠のない話です。
白髪と脱毛は別の要因になります。
加齢と共に髪が薄く白髪になる人はたくさんいるわけで
「白髪だから薄毛にならない」と安心するのはいかがでしょうか。
「海藻」「辛いもの」「酒・タバコ」実は髪に関係ない!?
海藻は髪に良い!?
海藻類はビタミンやミネラルをたくさん含んでいて体には良いものの、
残念ながら髪の発育とは関係がないそうです。
海藻類から摂る色素がそのまま髪を黒くするメラニンにはなりませんし、
そのまま髪の栄養分にもならないんです。
ただ、毛髪は血液から栄養分を摂っているので、海藻類を食べるに越したことはないでしょう。
逆に「辛いものは髪に悪い」という説もあるそうですが、健康を害さない辛さなら、影響はありません。
お酒・タバコは適量で楽しむ
「酒は百薬の長」といわれるのは、日本酒なら1合、瓶ビールなら1本まで、
それ以上飲むと内臓の疲れから血液の質を下げ髪にもよくはありません。
タバコは血管を収縮させ、毛細血管の血流を減少させます。
これらは、髪によくないですが、脱毛するかといえば、必ずしもそうではありません。
大酒飲みやヘビースモーカーで髪が豊かな人もいるのですから、
脱毛になるとは言い切れません。
しかし、悪影響をあたえるわけで、他の要因が重なった時は、
脱毛の確率が高くなる可能性はあるのではないでしょうか。